以前勤めていたスポーツクラブではダイエットプログラムがあった。
初めて担当したのは中年の男性で、経過はなかなかのものだった。
体重も順調に減っていて、終了まであと少しのところでその方が決められたことを守らなかったことがあった。
初めての担当ということもあり一生懸命になっていた僕はその方に「残念です」と素直な気持ちを伝えた。
それからはその方もプログラムをきちんとこなし、体重も減り体型も改善された。
健康診断の結果もよく、医者からも驚かれたととても喜んでいた。
後日、その時の僕の一言がとても心に響いたと聞いた。
人を失望させることは、怒られることよりも辛いことだと。
また、別の女性のプログラムトレーニングを一度だけ担当することがあった。
その方はなかなか体重も減らず、運動の効果もあまり出ていなかった。
その日30分の筋力トレーニング後、僕は食事の聞き取りなど簡単なカウンセリングを行い、最後に「しっかり食事を守っていれば減ってくるはずなんですけどね」と言ってしまった。
後から同僚にその方がトイレで泣いていたと聞いた。
僕はそれまで女性の体が体調により体重が落ちにくくなることなどあまり知らなかった。
それなのに軽い気持ちでその方をとても傷つけた。
言葉にはすごい影響力がある。
人を元気にする言葉・勇気づける言葉もあれば人を傷つけたり落とし込む言葉もある。
決して口がうまいとは言えない。
人に相談されたところで大した経験があるわけでもない。
同じ言葉でも言い方や受け手によって違ってくるかもしれない。
それでも前向きな言葉を持とう。
まわりの人が幸せになりますように。。。
そんな気持ちで今日もマントラを唱える。
NAMASTE